屁で爆死

 おならには可燃性ガスのメタンや水素などの成分が含まれているのは知られているが、これが原因で爆死するという事故が実際に起きている。

 1978年7月、デンマークの病院で26歳の男性患者が腹部の手術を受けていたところ、電気メスの熱が充満した腸内ガスに引火し爆発、結腸がメチャメチャに吹き飛んだ。直ちに応急手当が行われたが患者は敗血症を併発して死亡した。

 日本でも、東京の大学病院で、潰瘍性大腸炎の女性の手術中に爆発し、辺りに血や便が飛び散った事例があった。幸い彼女は命に別状はなかったという。

 現在では、手術前に腸内を掃除し、燃えない炭酸ガスを注入して電気メスを使うから心配はない。


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